東京生まれ。幼少よりギタリストの父・村治昇の手ほどきを受け福田進一、鈴木大介の両氏に師事。1997年クラシカル・ギターコンクール、’98年第41回東京国際ギターコンクール他数多くのコンクールで優勝。’99年ボストンに留学し、ニューイングランド音楽院でデイヴィッド・レイズナー、エリオット・フィスク教授に師事。2003年ウォールナットヒル・スクールを首席で卒業後、ニューヨークのマンハッタン音楽院に進学、デイヴィッド・スタロビン教授に師事。’06年にはワシントンDC、ケネディセンターにて米国でのリサイタルを果たす。
‘08年マンハッタン音楽院を卒業しアンドレス・セゴビア賞を受賞。同年、モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団の「新世界ツアー」にソリストとして抜擢。また、’12年には「トヨタ・クラシックス・アジアツアー」のソリストに抜擢され、ウィーン室内管弦楽団と共演、アジア5か国でのツアーを成功させた。’14年、S&R財団ワシントン・アワードを受賞し、ワシントンD.Cハルシオン・ハウスでのガラ&受賞式での演奏が好評を博した。
録音は、ビクターエンタテインメントからリリースした『シャコンヌ』が、レコード芸術誌の特選版に選ばれたのを皮切りに、キングレコードからのコンチェルトアルバム『コラージュ・デ・アランフェス』を始め、これまでに10枚以上のアルバムを発表。近年はインターネット配信アルバム『TONES 2019』のYouTube・Apple Musicなどでの公開ほか、缶バッチ型音楽プレイヤー「PLAY BUTTON」によるアルバムリリースや、クラウド・ファンディングによるアルバム製作など、意欲的なリリースを続けている。
これまでにリサイタル、室内楽をはじめ、NHK交響楽団、読売日響、東京都響、東京フィル、日本フィルほか国内外の様々なオーケストラとの共演や、NHK「トップランナー」、「スタジオパーク」、TV朝日「題名のない音楽会」、「徹子の部屋」を始めとする多数のメディア出演、NHK-BS「街道てくてく旅~熊野古道をゆく~」のテーマ曲の作曲・演奏など多彩に活躍している。また’19年からは地元、浅草橋にあるアートギャラリーgallery kissaにて「TONES Live」をスタート。そこから派生し、’22年冬からは全国各地のギャラリーやアトリエなどでライブを行う「Classic Guitar Journey」も開始。さらに休日の朝に開催する「モーニングライブ」も自由ヶ丘の老舗ジャズ喫茶RADIO PLANTで定期的に開くなど、様々な形態での公演を展開し注目を集めている。
最近では大規模言語モデル(GPT)を利用した「A.I.村治奏一」を自ら開発・運営し、ファンとの新しい交流の形として話題になっている。’23年より会話型AI構築プラットフォーム「miibo(ミーボ)」公式アンバサダー、 及び’12年より台東区観光大使も務めている。