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作曲家・藤倉大さんの作品との初めての出会いは2010年頃、楽曲のほとんどがハーモニクスという特殊な音で書かれているギター曲《Sparks》でした。僅か1分程の小品でしたが、その中で藤倉さんが見せてくれたクラシックギターの新しい響きに、非常に大きな可能性を感じました。
藤倉さんにソロギター曲の委嘱をしたのは、それから4年後の2014年。ロンドン在住の藤倉さんとはメールやスカイプで何度も打合せをしました。彼のアイデアを僕が実践し、それを受けてまた大さんが加筆し、僕が実演し・・・。そんな往来を重ね同年の夏に完成したのが《チャンス・モンスーン》です。
藤倉さんの9枚目となるこのアルバムには他にも、指揮者・山田和樹さんとスイス・ロマンド管弦楽団の為の《レア・グラヴィティ》や、ベルリンフィルの奏者らによって世界初演された《サイレンス・シーキング・ソレス》、そして和太鼓の為の《UTO (宇土)》や、三味線の為の《NEO(音緒)》といった和楽器の楽曲なども収録。現代音楽の「今」を是非、ご堪能ください。
藤倉大
『チャンス・モンスーン』
1. チャンス・モンスーン
2. リターニング
3. UTO (宇土)
4. SEKSEK(セクセク)
5. アヤトリ
6. NEO(音緒)
7. レア・グラヴィティ
8. サイレンス・シーキング・ソレス
(ハリー・ロス9のテキストによる)
9. チェロ協奏曲
2017年7月26日発売
Sony Records International SICX-10003
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